終わった

僕は新幹線にのっている

新幹線の窓からは冬の青空が広がっていた。

西で雪を降らせた雲は軽くなった身を太陽にあてて、白く輝かせていた。

 

11月末からはじまった忙しない日々は、昨日ひとつの区切りがついた。

滅多に泣かないはずなのに、この約2ヶ月は何度か泣いた。色々なことを教わった。幼すぎてわからないことがほとんどだった。そして、最後の最後に、僕が理解できるようになった年齢になって、あることを教えてもらった。

山は雪を身にまとっていた。

 

一度役目を終えた雲がまた悲しみを蓄えて、決壊し、冷たい何かをこぼし始めるまで

 

なにしろ区切りがついたのだ。

またここからゆっくり考え始めざるを得ない。

 

僕は西へ、雪の中へ突進する。