日記 1月17日
幸せは布団の中で
終わった
僕は新幹線にのっている
新幹線の窓からは冬の青空が広がっていた。
西で雪を降らせた雲は軽くなった身を太陽にあてて、白く輝かせていた。
11月末からはじまった忙しない日々は、昨日ひとつの区切りがついた。
滅多に泣かないはずなのに、この約2ヶ月は何度か泣いた。色々なことを教わった。幼すぎてわからないことがほとんどだった。そして、最後の最後に、僕が理解できるようになった年齢になって、あることを教えてもらった。
山は雪を身にまとっていた。
一度役目を終えた雲がまた悲しみを蓄えて、決壊し、冷たい何かをこぼし始めるまで
なにしろ区切りがついたのだ。
またここからゆっくり考え始めざるを得ない。
僕は西へ、雪の中へ突進する。
遠い
遠い、遠すぎる
また
またああなるのか
なりたくない
師走
年末の空気、好き
問う
酒や煙草などは心の慰み。
慰まるる心はただ刻まれるのみ。
慰みが心を心として捕らえて離さない。
流した涙はただ、心を捕らえる檻にしかならぬ。
慰みが慰みを呼び、呼んでは呼んで、鎖できつく締め上げる。