一人の世界 詩集と音楽が鳴り響く世界 そんな世界をなにより愛している
いつ起きてもいつ寝ても誰も困らない土曜日。 そんな夜が一番好きだ。 お湯を沸かす。鍋を青い炎にかけるその瞬間から僕の心を息を吹き返す。 ぐらぐらと煮えた湯をコップに注ぐ。 コップが温まるとその湯は湯としての生を終える。紅茶のティーパックをコッ…
労働。労働とは自己欺瞞の繰り返しである。
夜闇を舞う蝙蝠は光を捉える方法を忘れた。 Fmaj7が響くと感情は言葉という籠に閉じ込められた。 そんな人生の一環を、惨めな一環を 籠の中の鳥は何処にも行けない。 さあ帰ろう。
すべてが白い部屋ではあなたの絵は白い壁を演じるしかなかった。 あなたがこの部屋を去る前に。 あなたの笑顔が灰になる前に。 絵は絵にもなれなかった。 無にもなれなかった。 その部屋から逃げ出すことさえ。 嘘を隠していた。 カップの中はからっぽになっ…
緩やかな死
今日は14時間働いていたみたいだ。 これで健康で文化的な最低限度の生活ができるのかわからない。 それとも履き違えたのかな。
今日は新しいスーツを引き取りに行った。 開けっ放しのドアと秋風のせいで店の白い床には落ち葉が紛れ込んでいた。 展示されていたマネキンのマフラーにも落ち葉がしがみついていた。その落ち葉で印象ががらっと変わる。飛び込んで潜った後に水面に顔を出し…
is unko or chinko
ライオンは草に 富士山は湖に 雲は海に 炎は埃に 涙は無意味に 1音ずつ落ちていけ 命は土に 蛾は炎に飛び込んで知った 無 無に昇華した
最近あまり寝れない。 夕方に吐き気を催す眠気が襲ってきた。 フリスクを体に捩じ込んでなんとかした。 また一日が終わる。
空気が季節の温度に温められ(冷される、とも言うかもしれない。空気を相対的な言葉で表現できる能力を僕は持っていない)、加湿され(あるいは、除湿、か)体に入り、脳まで達するといろんなことが脳裏に浮かぶ。だれでもそうだろう。 住まいを変えて、初め…
僕の職場はビルの中にある。 自動ドアをくぐると、表現できない空気が巻き付いてくる。 ぎゅうぎゅうのエレベーターに乗る。2m四方の狭い空間では誰もが物音ひとつ立てまいとしていた。おかしな秩序は他の人にも強制する絶対的な力を持っている。その力は僕…
さむい さむ さむい
難しい。 難しい。 とても難しい。 「分からない」ということしか分からない。 難しいんじゃなくて不可能なんじゃないかな。